秋に抜け毛が増えるのはなぜ?原因と今日からできる3ステップ対策
この記事の結論
- 秋に抜け毛が増えるのは「換毛期」という自然な現象で、多くの場合は心配いりません。
- 通常1日約50本の抜け毛が、秋には1日200〜300本(約4〜6倍)まで増えることがあります。
- ただし「例年より多い」と感じる場合、夏に蓄積した紫外線・皮脂・乾燥のダメージが重なっている可能性があります。
- 対策は①頭皮を整える → ②毛先を補修する → ③乾燥から守るの3ステップ。9月中に始めるのが理想です。
9月も後半。日中はまだ暑さが残るものの、朝晩の風にはふっと秋の気配が混じるようになりました。
そんな季節の変わり目に、こんな変化を感じていませんか?
シャンプーのときに排水口の髪が増えた気がする。ドライヤーのあと、床に落ちる毛の量が多い。分け目がなんとなく広がって見える——。
「最近、抜け毛が増えた気がするんです」
サロン現場でも、9月〜10月はこのご相談が一年で最も増えます。
秋に抜け毛が増えるのはなぜ?
結論から言うと、秋の抜け毛は「換毛期」によるものです。犬や猫が秋から冬にかけて毛を生え変わらせるのと同じように、人間にもその名残があるといわれています。
髪にはヘアサイクル(毛周期)という生え変わりのリズムがあります。髪が伸びる「成長期」、成長が止まる「退行期」、抜け落ちるのを待つ「休止期」の3段階です。秋は、この休止期に入った髪がまとまって抜け落ちるタイミングにあたります。
育毛専門医の桑名隆一郎氏も、秋の抜け毛について「遺伝子にそういった情報が残っている」「動物の毛変わりと同じように、人間にも毛変わりがある」と説明しています(ウェザーニュース/2025年9月)。
つまり、秋に抜け毛が増えること自体は異常ではありません。まずはそこで安心していただいて大丈夫です。
1日の抜け毛、何本までなら正常?
一般的に、抜け毛が少ない時期で1日およそ50本。これが秋になると1日200〜300本、少ない時期の約4〜6倍に達することがあるとされています。
| 時期 | 1日の抜け毛の目安 | 判断 |
|---|---|---|
| 抜け毛が少ない時期 | 約50本 | 正常 |
| 秋(換毛期) | 200〜300本 | 季節的な増加。一時的なもの |
| 秋を過ぎても続く場合 | — | 医療機関への相談を検討 |
※ 数値はウェザーニュース(2025年9月/育毛専門医・桑名隆一郎氏 監修)による目安です。抜け毛の本数には個人差があります。
数字だけ見ると驚いてしまいますが、髪は全体で約10万本あるといわれます。その中の数百本が一時的に入れ替わっている、と捉えていただければと思います。
秋の抜け毛はいつまで続く?
サロンでお客様を見てきた実感としては、9月中旬から11月頃にかけてがピークで、そこを越えると自然と落ち着いてくる方がほとんどです。
ただし、冬に向けて空気はさらに乾燥していきます。「落ち着くのを待つ」だけでなく、この時期に頭皮と髪のコンディションを整えておくかどうかで、その後の数ヶ月の状態は変わってきます。
「例年より多い」と感じる人に起きている、夏の3つのダメージ
換毛期は毎年のこと。それでも今年は多い、と感じるとしたら、原因は過ぎたばかりの夏にあるかもしれません。髪と頭皮は、受けたダメージがすぐには表に出ず、2〜3ヶ月遅れて結果として現れます。
① 紫外線を浴び続けた頭皮は、乾いてかたくなっている
頭皮は、身体の中で最も紫外線を浴びる場所です。その量は顔の約3倍ともいわれます(日本気象協会 tenki.jp ほか)。毎日それを受け続けた結果、秋の頭皮は乾燥し、動きの少ないかたい状態になりがち。健康な髪が育つ土台としては、決して良いコンディションとは言えません。
② 汗・皮脂・日焼け止めの落とし残しが毛穴に蓄積している
夏のあいだ、頭皮は汗と皮脂を大量に分泌していました。加えて、髪用のUVスプレーやスタイリング剤も重なります。毎日洗っていたつもりでも、落としきれなかった汚れが毛穴に残り、ニオイやベタつきの原因になっていることがあります。
③ 傷んだ毛先が、乾いた空気で一気にパサつき始める
海やプール、汗、冷房で傷んだ毛先は、水分を保つ力が弱まっています。そこへ秋の乾いた空気が加わると、パサつき・広がり・枝毛が急に目立ち始めます。「夏は平気だったのに、急に手触りが悪くなった」という方は、まさにこのパターンです。
秋の抜け毛対策|今日からできる3ステップ
この時期に必要なのは、新しいことを足すよりも、夏に溜め込んだものを一度ゼロに戻すことです。順番は、下から上。
-
STEP 1 まず「頭皮」を整える:
指の腹で予洗いを2〜3分。洗ったあとは、濡れた地肌に直接エッセンスを入れて、やさしくマッサージ。 -
STEP 2 次に「傷んだ毛先」を立て直す:
週1〜2回、いつものトリートメントをヘアマスクに置き換えて、夏のダメージをまとめて補修。 -
STEP 3 最後に「乾燥」から守る:
ドライヤー前のアウトバスを習慣化。熱から守りながら、秋の乾いた空気に負けない毛先に。
どれも数分で終わることばかりですが、この3ステップを9月のうちに始められるかどうかで、冬の髪の状態はかなり変わってきます。
店長厳選!秋のリセットを支える3アイテム
当店のサロン専売品の中から、3ステップにそのまま当てはまるアイテムを1つずつ選びました。まずは一覧でご確認ください。
| ステップ | アイテム | 役割 | 使うタイミング |
|---|---|---|---|
| STEP 1 | フォリッジ スキャルプ エッセンス EX-GM | 頭皮を整える | 毎日・シャンプー後 |
| STEP 2 | ディープレックス プレミアム マスク | 毛先を集中補修 | 週1〜2回・入浴中 |
| STEP 3 | ルベル ヒタ セラムミルク | 熱・乾燥から守る | 毎日・ドライヤー前 |
フォリッジ
スキャルプ エッセンス EX-GM 200ml

頭皮のにおいやフケなど、年齢とともに気になってくる地肌の悩みに向き合うスカルプエッセンスです。シャンプー後のタオルドライした地肌に直接なじませ、指の腹で気持ちよくマッサージ。清涼感のある使い心地で、洗ったあとのすっきり感が続きます。
夏のあいだ汗と紫外線にさらされ続けた頭皮を、秋のうちに整えておく。髪を育てる「土台」から見直したい方に、まず手に取っていただきたい一本です。
ディープレックス
プレミアム マスク 200g

夏の紫外線と熱で傷んだ髪を、芯からケアするインバス用のプレックストリートメント。「補修・保湿」に加えて、「うねりケア」「熱ダメージ保護」「褪色防止」など8つの多機能ケアを一本で担ってくれます。
4種の保湿成分とトリプルセラコートが潤いのヴェールを作り、サロン帰りのような色持ちとみずみずしいツヤをキープ。週に1〜2回、いつものトリートメントと置き換えるだけで、夏のダメージをまとめてリセットできます。
ルベル ヒタ
セラムミルク 100ml

髪を熱から保護し、毛先までやわらかにおさめる、潤い補充の美髪ケア美容液。タオルドライ後に毛先を中心になじませてから乾かすだけで、ドライヤーやヘアアイロンの熱ダメージから髪を守ります。
重たく固めるのではなく、あくまで“やわらかくまとまる”質感なのが魅力。深みのあるブラックベリーにフリージアが重なり、ラストはアンバーが包み込む上品な香りも、秋の気分にぴったりです。
よくあるご質問
Q. 秋の抜け毛はいつからいつまで続きますか?
A. 一般的には9月中旬から11月頃がピークで、その後は自然に落ち着いていく方がほとんどです。年が明けても明らかに多い状態が続く場合は、季節性以外の原因も考えられるため、医療機関へのご相談をおすすめします。
Q. 抜け毛が気になるとき、シャンプーの回数は減らしたほうがいいですか?
A. 減らす必要はありません。洗うことで抜けているのではなく、すでに抜ける準備ができていた髪が洗髪時に落ちているだけです。むしろ皮脂や汚れを溜めるほうが頭皮環境には良くないため、1日1回を目安に、指の腹でやさしく洗ってください。
Q. 頭皮用のエッセンスは、髪が濡れた状態と乾いた状態のどちらで使いますか?
A. 製品によりますが、多くはシャンプー後にタオルドライした、濡れた地肌になじませるタイプです。髪ではなく地肌に届かせることが大切なので、髪をかき分けながら数カ所に分けてつけ、指の腹でマッサージしてから乾かしてください。
Q. ヘアマスクとトリートメントは、両方使うべきですか?
A. 重ねる必要はありません。ヘアマスクを使う日は、いつものトリートメントと置き換えてください。週1〜2回の置き換えで十分に効果を感じていただけます。
Q. ドライヤーは髪に悪いので、自然乾燥のほうがいいですか?
A. 自然乾燥はおすすめしません。髪が濡れている時間が長いほど頭皮の雑菌が増えやすく、キューティクルも開いたままでダメージを受けやすい状態です。アウトバスで熱から保護したうえで、できるだけ早く乾かすのが正解です。
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美容師として現場に立った経験をもとに、サロン専売品の中から本当に使いやすいアイテムを選んでご紹介しています。実際にお客様に使用し、反応を見たうえでの一次情報をお届けすることを大切にしています。
秋の抜け毛は、季節が連れてくる自然な現象でもあります。過度に心配する必要はありませんが、夏に溜め込んだものを一度リセットしてあげるだけで、その後の数ヶ月はずいぶん違ってきます。
排水口を見てため息をつく朝から、鏡を見るのが少し楽しみな朝へ。
今回ご紹介したアイテムが、皆さまの毎日のそんな小さな喜び(little)のきっかけになれば嬉しいです。